生き残りたい

メンヘラによるライフハックと雑記

実感がない話

離人症の発作は、小学校高学年ではじめて体験した。当時は繰り返す音がトリガーで、救急車とかのサイレンを聞いたとたんにふっと世界に現実味がなくなるみたいな症状だった。

 

幼いながらデジタルネイティブはこれを不思議の国のアリス症候群などと呼ぶこと、解離性障害であることなどの知識を得、しかし当時の親に精神科行きたいとは言い出せず、離人症とは共存してきた。ときに映画を観た後に、疲れて帰る道で、ここがどこで、いま何をしているのかはっきりしなくなることがあるまま生きてきた。

 

大人になって、パニック発作を主訴として精神科通うようになっても、指示通り薬を飲んでいても離人症はなくならない。生活のところどころで感覚がおかしくなる。

 

きょうは、目が覚めたときから離人症で、でも慣れてるから特に驚かない。人形を着せ替える感じで着替え、食事介助でも受けてるようにご飯を食べる。軽めの運動をして心拍数が上がってるのを、ロボットになったみたいに自覚する。

 

医師曰く、離人症はわたしの抑うつ症状のひとつだから、そちらが治れば気にならなくなるとのこと。いつ治れるのだろう、治ったとき、完全に感覚を取り戻した自分を受け止められるだろうか。不安だ。